Alte Bücher すごく古い本のお話

古本、と言うにはあまりにも古い本

 

アンティークショップで扱う本、

すごーく大雑把にまとめると古本ということになるのですが、

これらを古本というにはあまりにも古い本が私たちのお店には色々とあります。

 

でも基本的にこのお店は本屋さんではないので、

「こんな本が読みたいな」という要望には応えられません。

 

本は私たちにとって、あくまでもアンティークの備品的な立ち位置です。

 

 

で、

どんな本があるのかというと…

基本的には聖書です。

(さすが、世界一売れている書籍といったところです。)

Buch

上の写真のような1753年発行のものだとか、

1800年代のものとか、たまに1700年代前半だったりの聖書がちょこちょこあります。

 

私にとってドイツ語であることも問題なのですが、

(そもそも読めない喋れない泣)

古すぎて何が書いてあるのかさっぱりわからないのです…

 

そうですよね、

私江戸時代の文字達筆すぎてもはや絵画です。読めないです。

 

ネイティブドイツ語スピーカーさんたちはそこそこ読めるらしいのですが、

そのそこそこレベルの本、いかほどの価値があるのでしょうか。

 

アンティークの本もやっぱり価値は内容次第

 

日本人の私としては、

江戸時代の本とか、

戦国時代の巻物とか、

そんな名前だけでもロマンを感じて興奮しちゃいそうなのですが、

読めないんですよね、困ったことに。

 

その読めないものにいくら出すか?

 

筆跡が美しいとか、

表紙が金銀で出来ているとかなら結構出せます。

 

でもそれだともはや本としての価値ではなくて、

絵画的な価値ということになります。

 

読むのではなく飾りですね。

 

 

そうなんです、

アンティークだろうが古本だろうが新刊だろうが、

本の価値というのは中身にあるのです。

 

読みたい本が価値のある本

 

たまに100年前の本や十数年前の本がお店に売りに出されることがあります。

 

内容は料理の本だったり、

昔の物語だったり、

洋服の話だったり、

整備関係の本だったり…

(整備関係の本は若干立ち位置が違うのですが、これはまた別のお話です。)

 

 

結局は読みたいと思う人がいるから売れるのです。

 

 

聖書というのはいつの時代も需要があるから売れるのです。

(オーストリアは特にカトリック教徒がたくさんいるので需要があります。)

 

 

私もアンティークの本で、ファッション関係の本なら欲しいかもしれないです。

興味があるので。

 

読めないアンティークの本の扱い方

 

読めない古いアンティークの本には残念ながら価値はないです。

 

読み手のいない本には価値が生まれないのです。

 

 

では、そんなアンティークの本をどうするか?

飾りましょう!

異国の本ならそれこそ飾りましょう!

インテリアにする、それに尽きます。

聖書とロザリオセットで飾りました。

ヨーロッパの香りがプンプンします。

 

この様にインテリアに加えると少しインテリっぽくも見えますね。

(見えると信じています。)

 

 

このインテリアとしての本がアンティークの本である理由は…

質感にこだわりがある人にしか伝わりにくいかもしれませんが、

この使い込まれた感じが温かみとかロマンチックさを生み出していると思うのです。

 

結論、アンティークの本は古本と大差ない

 

長々と遠回りにこの結論を避けてきましたが、

結局のところアンティークの本というものは古本です。

 

読み手がいてこその本です。

(1000年前の本とかなら、歴史の謎解きに一役買ってくれそうなのでまた別のお話になりそうですが…)

 

 

インテリアにするとか直前で書いていますが、

大切な本はご自宅で大切に読むことが一番なんだと思います。

 

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