アンティークの仕入

小売店で一番難しいのは販売よりも仕入

 

2月は1年の中でもかなり忙しい月で、

特に仕入れが大変な月です。

 

年末年始で出払っていった商品の穴埋めや、

春に向けた家具家電などの仕入は2月が一番大変です。

 

ヨーロッパはどうやら2月からがお買い物シーズンのようなので、

2月の物の動きが半端じゃないのです。

 

ということで、

特に商品紹介したいものもないので、

(紹介しきった感じです苦笑)

今回はどんな感じでアンティークを仕入れているのか簡単にご紹介したいと思います。

 

アンティークの仕入

 

さて、アンティークの仕入れですが、

新しい物を売っている雑貨店や、

食料品等の販売店とはかなり異なる方法で行っています。

 

大手スーパーやコンビニなどは、

卸業者があらかた決まっていて、

仕入を担当する部署に各店舗ごと何をどれだけ必要なのか伝えれば仕入終了です。

 

小規模の雑貨店などは、

仕入先や卸業者から商品を直接買い取ったり、

セレクトショップの様な店舗では、

海外などにバイヤーが直接出向いて、小売店などから買ったものを売っていたりします。

 

 

アンティークには卸というのがあまり存在しません。

(あるのかもしれませんが、卸専門の業者を私は聞いたことがありません。)

 

なので、卸業者にこんな商品が欲しい、とお願いすることが出来ません。

 

自分の足で探しに行かないといけないのです。

 

 

ではどんなところから仕入れているのか、

主要なところをいくつかご紹介いたします。

 

フリーマーケットで仕入

 

まずは手軽なところ、

フリーマーケットでの仕入れです。

 

ヨーロッパでは特にアンティーク専門のフリーマーケットがたくさんあるので、

掘り出し物を探すのに適した仕入先です。

 

ただし、

最近のアンティークフリーマーケットは小売店の出店が多く、

露店で売っているのに価格が店舗並みに高かったりします…

 

フリーマーケットで仕入れられたら儲けもの、

そんな程度に考えています。

 

店舗買取や出張買取で仕入

 

お客様からの買い取りはかなり重要な仕入方法です。

 

お店に来店してもらって直接買い取る場合もありますし、

持ち運べないものはお宅にお邪魔して買い取る場合もあります。

 

今はオーストリアのクラーゲンフルト周辺で直接買い取りしか行っていませんが、

今後は郵送買取なども行って、

世界各国のアンティークの買い取りが出来たらいいなと思っています。

(日本のアンティーク、待ってます!)

 

引越しなどの前にお宅訪問して仕入

 

引越しなどで家具家財が不要になった時に、

お宅に訪問して一括買い上げをする仕入方法もあります。

 

掃除はしませんが、

不要な家財道具の買い取りから除去まで行っています。

 

重労働でかなりキツイ仕入方法ですが、

高確率でいいアンティークに出会える仕入方法です。

 

オークションで仕入

 

現在、アンティークの仕入の主流ではないでしょうか。

 

インターネットなどでのオークションを介して仕入れを行う方法です。

 

インターネットオークションは参加者もたくさんいるので、

それほど安くは仕入れられませんが、

欲しい物、必要な物を仕入れることが可能です。

 

 

また、現在の物流システムが素晴らしいので、

言葉の問題さえクリアできれば世界各国のオークションに参加して、

世界を飛び回ることなく珍しいアンティークを手に入れることが可能です。

 

日本のヤフオクは最近フリマアプリに押され気味との噂ですが、

フリマアプリなどでは手に入らない貴重な物がまだまだたくさん出品されています。

 

海外転送サービスも充実しているので便利です。

 

 

オークションは悪い噂や取引の難しさなどから敬遠する人も多いのですが、

やはりオークションはアンティークにとっては欠かせない存在です。

 

現代の主流はやっぱりインターネット

 

オークションの仕入方法と少しかぶりますが、

アンティークの仕入れも主流はインターネットになってきています。

 

オークションはもちろん、

日本で言うフリマアプリ的な存在のフリマサイトからの仕入も行っています。

 

フリマサイトはインターネットで尚且つ個人が販売を行っているので、

確実には仕入れられないことが頻繁にあります。

 

 

日本の有名フリマアプリなどのように、

運営が販売方法や支払い関係を管理しているわけではなく、

インターネット掲示板のような簡易的なものが主流なので、

個人の責任で売買を行う仕組みになっています。

 

 

それでも欲しい物を欲しいタイミングで仕入れられるツールとしてはフリマサイトもとても便利と言えます。

 

インターネットは確実にアンティークの仕入を楽にしてくれています。

 

見分ける力と運が必要なアンティークの仕入

 

全ての仕入方法で共通して言えることなのですが、

自分の目で、

ほぼ個人からアンティークを仕入れるということは、

仕入側の見分ける力がもの凄く要求されます。

 

売り手側は本物のアンティークだと思っていても、

偽物のアンティークである場合が多々あります。

 

大抵は本物か偽物かも良くわからないから調べて欲しい、

調べたうえで適正な値段で買い取って欲しい、

という相談が良くあります。

 

また、

今椅子が欲しいのに、

テーブルばかりいい物が見つかるとか、

今は充分商品があるのに、いいアンティークがたくさん見つかるとか、

商品との出会いのタイミングもかなり難しいのがアンティークです。

 

上記より、

アンティークの膨大な知識、

年代やスタイル、歴史だけでなく、

金属や木材、ブランド、刻印など、

色々な知識を身に着けたうえで、

尚且つ必要なアンティークを必要なタイミングで出会う運も併せ持って、

そこで初めて仕入れが出来るのです。

 

素敵なアンティークとの出会い

 

膨大な知識と、

運命的な出会いを経て、

初めてお店にやってくるアンティークたち。

 

そんなアンティークたちにお店で会って、

もし少しでも「いいな」と思ったら、

是非見過ごさないで欲しいのです。

 

アンティークに限らず色々な商品に言えることですが、

特にアンティークという希少性を売りにしている部分が強い商品は、

一期一会と思って接してみてください。

 

きっと生涯大切なあなたのお部屋の仲間になってくれるはずです。

 

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