アール・デコの歴史と魅力

アンティーク様式について

 

今回からアンティークショップらしく、

地道にアンティーク様式について書き連ねることにいたしました。

 

古い様式だと本物になかなか出会えないので、

新しい様式のアール・デコからスタートすることといたしました。

徐々に古い年代の様式をご紹介しますが、

最後の方は数行しか書けないかもしれませんね…苦笑

 

歴史嫌いの私がどれほど頑張れるのか少々不安ですが、

アール・デコの世界と歴史を簡単に魅力的にご紹介いたします。

 

アール・デコの始まり

 

現在でも高い人気のあるデザインのアール・デコ、

よくアール・ヌーヴォーと混合される方もいらっしゃるのですが、

スタイルはアール・ヌーヴォーと全然異なります。

(初期アール・デコは若干似た部分もありますが…)

 

1910年頃から1940年代頃にかけて流行したスタイルのアール・デコは、

1925年のパリ万博で全世界に周知されることとなります。

 

アール・ヌーヴォー期に活躍したウィーン工房や、

イングランド、スコットランドなどの装飾が抑えられたアール・ヌーヴォースタイルが起源となって、

アール・ヌーヴォーからよりシンプルなアール・デコへと流行のデザインがシフトしていきました。

 

特にアール・デコの全盛期の1920年代から1940年代は、

世界大恐慌や第二次世界大戦など世界中で不安定な情勢が続いたため、

今までの豪華なデザインはどんどん消え、

直線的でシンメトリー、シンプルなデザインが生まれていきました。

 

アール・デコの特徴

 

アール・デコの一番の特徴は直線的なスタイルです。

常にアール・ヌーヴォーと比較されるのですが、

アール・ヌーヴォーが曲線的ならアール・デコは直線的なスタイルです。

 

直線的で且つ無駄な装飾があまりありません。

これだけ聞くととてもつまらないスタイルのように思われますが、

幾何学模様や古代エジプト、アステカ文化、東洋などのオリエンタルスタイルがシンプルなデザインの中に見られ、

シンプルなだけではなく、クールで目を引くデザインが多いのが特徴です。

 

ではこれからアール・デコの特徴をもう少し詳細にまとめてみたいと思います。

 

幾何学模様

 

アール・デコの特徴と言えば幾何学模様です。

でもどのように、どんなものに幾何学模様が使われているのでしょうか。

アールデコ

例えばこのガラスの器、

ガラス全体に幾何学模様が施されています。

 

この様に、ガラスや木材、金属等色々な場所に幾何学模様をデザインして、

家具や食器などに用いられているのがアール・デコです。

アールデコ

他にも、

こちらは若干気が付きにくいですが、

このハンギングボックスもアール・デコスタイルです。

 

シンメトリーで一部に施された貝の白い模様は、

シンプルなアール・デコをとても上手く表現したデザインです。

 

オリエンタル

 

アール・デコは直線で幾何学模様、

この2つが揃っているのが基本的には多いのですが、

時々オリエンタルスタイルが混じってくることがあります。

 

ちょうどアール・デコが流行した時期が、

古代エジプトの発掘が盛んだったことや、

カルティエなどの宝石店がダイヤモンドから他のルビーなどのカラフルな宝石を使用するようになり、

徐々にオニキスや珊瑚などのオリエンタルな宝石を使用することになったことなどから、

アール・デコ期にはオリエンタルスタイルが多くみられます。

この写真は陶器のお皿の中心部分のアップの写真です。

 

こちらの陶器の中心の装飾は、

オリエンタルなカーペットを思わせるデザインです。

 

他にもアール・デコ期のジュエリーはオリエンタルデザインがたくさんあるのですが、

残念ながら当店に在庫がないため写真がありません。。

手に入れたら改めてご紹介いたします!

特にラリックやカルティエは大変美しく貴重なので、

一度目にすると虜になってしまいますよ。

 

アール・デコの代表作家と作品

 

最後にアール・デコの代表的な作家と作品をご紹介します。

 

アーティスト

アール・デコの中で最も有名で、

現在でも高値で取引されているアーティストと言えば、

フランスのガラスアーティストのルネ・ラリックです。

ラリックのホームページです )

ラリックのガラス作品はとても美しく、

眺めているだけでもうっとりしてしまいます。

 

また、オーストリアのヨーゼフ・ホフマンも、

アール・ヌーヴォー期からアール・デコ期の家具等を制作したアーティストです。

木材を器用にデザインした椅子は現在でも高い人気を誇っています。

 

作品

アール・デコの作品と言えば、

アメリカ合衆国マンハッタンにあるクライスラー・ビルディングが最も有名な建築作品です。

最頂部のシンメトリーデザインは、

アール・デコを表現するのにぴったりのデザインです。

 

また、日本にもたくさんのアール・デコ作品が残っています。

聖路加国際病院や山の上ホテルの旧館等、

他にもたくさんのアール・デコの建築物が日本にあります。

 

建築物以外にもアール・デコの作品は色々あるのですが、

書いているときりがなくなってくるので、

また次回書ければと思います。

 

シンプルで美しいスタイル、アール・デコ

 

アール・デコの色々を簡単にまとめました。

アール・デコの魅力に気付いて頂けると嬉しいです。

 

私の一番好きなアンティーク様式はアール・デコなので、

日本でももっと広く愛されるととても嬉しいです!

(アール・デコ期の当初はとても愛されていたスタイルだったのですが、

最近ではアール・ヌーヴォーと混合している方が多くなってしまって悲しい限りです…)

 

次回はアール・デコの対極、

アール・ヌーヴォーについてご紹介したいと思います。

 

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