ついに来た、ルネサンス様式!

アンティーク様式についての第16弾、ル…ルネサンス!

 

ついに来ました、ルネサンス様式の回。

 

世界史の授業でも美術の授業でも必ず登場するルネサンスという言葉、

ルネサンス以降のバロックやロココ、エンパイアのスタートとも言える新しい(?)スタイルです。

 

ルネサンスというのはインテリアだけではなく広域にわたった思想なので、

書くのか…と考えただけで上手く書ける自信がなくて震えが止まりません。

 

でも今回は家具とちょっとだけ建築物に触れるだけで、

他のことには触れません。

 

さて、このルネサンス時代ですが、

私の歴史の授業を受けた記憶上、

イタリア発の様式なんだろうなと思っていました。

 

全くもってその通りなんですけど、

ルネサンス(renaissance)ってフランス語だったんですね。

 

何故かここでフランス語の頑なさに改めて気付かされることになりました。

 

近世(?)様式の始まりのルネサンス様式

 

ルネサンスは14世紀にイタリアで始まります。

 

フィレンツェがルネサンスの中心都市と呼ばれています。

 

イタリアで始まり、その後ヨーロッパに広まったルネサンスは古典回帰の様式です。

 

あれ、この言葉すごい馴染みがある…

そうなんです、ルネサンス以降繰り返されるリバイバルの先駆け的存在なのです。

 

古典回帰であるルネサンスはイタリア発というのも頷けます。

 

古代ローマやギリシャの遺跡が間近にあるので、

毎日見てればそのうち逆に新しい!みたいな現象も起こるのでしょう。(多分)

 

本当のルネサンスの思想は、

その当時(中世ヨーロッパ)は暗黒時代だから昔(古代ローマ時代)を取り返そう!というものだったらしいです。

 

ルネサンス様式の特徴

 

さて、14世紀から16世紀にかけて流行したルネサンス様式ですが、

近世と言ってももう既に500年近く経過したスタイルなので、

教会や建築物以外はほとんどお目にかかることはないかと思われます。

 

でもいつか目にする日のために、

ルネサンス様式の特徴と簡単にご説明したいと思います。

 

大きくて重厚な装飾

ルネサンス様式の家具を見ると最初に感じるのが、

でっかいなぁ…です。

 

古代の神殿などからインスパイアされた家具は、

家具なのにやはり神殿級なのです。

 

大きい木を惜しげもなくふんだんに使用した豪華な家具が多く、

ルネサンス後のバロック等に比べると装飾もゴツゴツした印象が強いです。

(細い線とか細かい装飾もたくさん施されていますが、遠目で見るとずどーんとした雰囲気なのです。)

 

この頃のこのような高級家具は、

一部の貴族か教会くらいにしか無かったと思われるので、

巨大で目を引く家具でも何ら問題ないですね。

 

古代ローマやギリシャのデザイン

古典回帰のルネサンス様式ですから、

もちろん古代ローマやギリシャのデザインはふんだんに盛り込まれています。

 

建築物はもちろん古代の神殿の様な柱にドーム状の天井が多用されるのはもちろんですが、

家具にもたっぷり使用されています。

 

前述した通り大きいので柱などの大き目の装飾もなんのそのです。

 

家具は主に木材でこの古代ローマやギリシャのデザインを表現していましたが、

もちろん大理石で作られた家具もありました。

 

まさに古代です。

 

茶色っぽい

ルネサンス様式の家具は、

バロック様式やロココ様式のように色鮮やかに塗装がされているわけではなく、

木材の色がそのまま活かされています。

 

イタリアのルネサンス様式で主に使用されていた木材はウォールナット材だったので、

ダークブラウンがメインカラーと言えます。

 

また寄木細工もふんだんに取り入れられていたので、

木の雰囲気を存分に楽しめたルネサンス様式だったのでした。

 

ルネサンス様式

 

…ちなみに、

こちらの写真は近所に合ったルネサンス様式の建築物です。

 

オーストリアって凄い、

500年以上も前の建築物が近所にあります。

結構あります。

 

こちらは塗り替えや一部改修などが行われていますが、

ルネサンス後期の姿を残しています。

(現在は重要文化財なので改修不可です。)

 

中央のキリスト教関連の絵画がルネサンスらしいですね。

 

色合いもルネサンスらしい黄色~赤みがかった色合いです。

 


ルネサンス様式の代表作

 

ここでルネサンス様式の代表作などをご紹介したいのですが、

ルネサンスって凄く歴史的に名を遺したものがたくさんあって、

どこをどのように紹介すればいいのか悩んでしまいます。

 

ですので、項目ごとに紹介したいと思います。

 

代表的建築物

  • サン・ピエトロ大聖堂(ローマ)
  • サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂(フィレンツェ)
  • サン・ロレンツォ聖堂(フィレンツェ)
  • サンタンドーレア・ディ・マントヴァ聖堂(マントヴァ)
  • スクオーラ・グランデ・ディ・サン・マルコ(ヴェネツィア)
  • アントワープ市庁舎(アントワープ、ベルギー)
  • シャンボール城(シャンボール、フランス)
  • ヴァヴェル城(クラクフ、ポーランド)
  • フレデリスクボー城(ヒレレズ、デンマーク)

代表的絵画

  • モナ・リザ(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
  • ヴィーナスの誕生(サンドロ・ボッティチェッリ)
  • アテナイの学堂(ラファエロ・サンティ)
  • アダムの創造(ミケランジェロ)
  • アルノルフィーニ夫妻像(ヤン・ファン・エイク)

代表的人物

  • レオナルド・ダ・ヴィンチ
  • ロレンツォ・デ・メディチ
  • ニッコロ・マキャベリ
  • ミケランジェロ
  • ラファエロ・サンティ

歴史の授業の様なルネサンス

 

ルネサンス様式について調べれば調べるほど歴史の授業を思い出します。

 

知ってる名前や名称がたくさん出てくるルネサンスですが、

500年も昔のスタイルなんですね。

 

こんなにも残るなんて凄いですね。

 

ルネサンスの家具を実際にアンティークショップなどで見たことはありません。

 

ルネサンス・リバイバルでないと手に入れるのは難しいと思います。

 

ルネサンスを味わいにイタリア旅行するのも手ですね。

 

そう言えばルネサンスの特徴でX脚の折りたたみ椅子というのがあったのですが、

すっかり記載を忘れていました。

 

恐らくXの脚をもつ椅子がここまで流行したのはルネサンスだけでしょう。

 

ルネサンスには重厚で面白い家具がたくさん作られたようですね。

 

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