古すぎて家具の説明があまり出来ないロマネスク様式

アンティーク様式第18弾で最後(仮)!ロマネスク様式!

 

ついにここまで辿り着きました!

ロマネスク様式!

 

アンティーク様式についての記事は一応これで最後です。

いっぱいすっ飛ばしたスタイルも残っているので、

完全なるフィナーレとは言えないので(仮)です。

(まぁ飛ばしたスタイルはほとんどお目にかからないスタイルでもあるのですが…)

 

アンティーク様式の記事、最後(仮)を飾るのはロマネスク様式です。

ここまで遡ってしまうとはっきり言ってもう文献が少ないのです。

 

少ない文献と私の直感で書く記事なので半信半疑で読んでもらえると助かります。

 

要するにロマネスク様式なんて古すぎて残ってねーよという話です。

 

中世ヨーロッパの初期スタイル、ロマネスク様式

 

さて、このロマネスク様式ですが、

大体11世紀から12世紀頃に流行したスタイルと考えられています。

(もう年代からあやふやなので、このあやふや感が最後まで続くと思ってくださいませ…)

 

そうなんです、もう1000年も昔のスタイルなのです。

 

その当時の日本は、

平安時代から良い国作れそうな鎌倉幕府くらいの頃ですね。

 

と考えると、

この頃って世界的な古代のスタイルからの脱却の時期なのかもしれませんね。

 

ロマネスク様式の前がビザンツ様式という古代的なスタイルだったので、

ロマネスク様式は中世ヨーロッパの始まりのスタイルだったと言えるでしょう。

 

ちなみにビザンツ様式はヨーロッパと言うよりも、

中東からヨーロッパ南部と東部に集中したスタイルなので、

専門外なので書きません。

 

中世ヨーロッパのスタイル、ロマネスク様式は、

ゴシック様式のように主に教会やお城で見られるスタイルです。

 

ただ古いので、特にインテリア系はほとんど残っていません。

ですので建築様式を中心にその特徴について見ていきたいと思います。

 

ロマネスク様式の特徴

 

ロマネスク様式の、主に建築物の特徴なのですが、

後のゴシック様式と比べると丸々している印象です。

 

家具については、

椅子やチェストの様なものしかありませんでした。

 

家具の特徴を短くまとめるなら…

でかくて丸くて彫刻がすごい家具、と言うことになるのでしょうか。

 

建築物の詳細な特徴をご紹介しつつ、

インテリアにも少し触れてみたいと思います。

 

半円と柱

ロマネスク様式の第一印象と言えば、

入り口や窓の部分、室内の壁、通路…

様々な場所で半円のアーチと柱が見られます。

 

この半円のアーチや柱のデザインは古代ローマからのスタイルを受け継いでいて、

とても古典的な印象を受けますが、

繊細な彫刻や絵画、豪華な装飾など、

古代ローマのスタイルでは見られないような部分があります。

 

とにかくロマネスク様式と言えば、

この半円アーチ+柱が必ずどこかの部分でお目見えしています。

 

丸っこい、ころころ

ここではゴシック様式との比較になりますが、

ロマネスク様式はゴシック様式と比べると丸々した印象です。

 

先ほどの半円アーチに加えて、

あまり先端が細く尖っていない塔の頂上(もしくは平ら)、

こけしの胴体の様な円柱型の塔や四角柱の塔、

どこをとってもゴシック様式の様なとげとげしさがありません。

 

この丸さは恐らくビザンツ様式からの名残(ビザンツ=ドーム)なんだと思います。

平たい建物に真ん丸なドームのビザンツ様式から、

徐々に高い塔にシフトしていった形がロマネスク様式です。

 

この丸さは家具にも若干見られ、

椅子などの脚の部分は円柱に装飾が施されたような、

丸さが活きているデザインが多くあったようです。

 

アーチ、タワー、アーケード

ロマネスク様式の特徴として、

天井の半円状のアーチやアーケード、建物にくっついている1本か2本のタワーがあります。

 

ロマネスク様式の教会に入ると、

天井が高くて平らじゃないことに気が付くと思います。

天井も半円アーチのように丸く高くなっています。

 

また、教会の周辺に良く屋根付きの通路付きの建物があるのですが、

これもロマネスク様式の大きな特徴の一つです。

 

建物のタワーもロマネスク様式の特徴です。

ゴシック様式のように尖って高い塔ではないのですが、

しっかりとした大き目のタワーがロマネスク様式ではとても印象的です。

 

 

唯一私が実際に見たロマネスク様式の建物の写真があったのでご紹介したいと思います。

サンタントーニオ・ダ・パードヴァ聖堂

 

こちらの写真は、

イタリア パドヴァのサンタントーニオ・ダ・パードヴァ聖堂です。

 

ウィキでサンタントーニオ・ダ・パードヴァ聖堂、

と書いてあったのでそうしましたが、

分かりやすく書くと、聖アントニオ(パドヴァ)聖堂です。

 

どうやらこの建築物は時期こそロマネスク~ゴシックですが、

表面がロマネスク、ドームがビザンツに加えてゴシックのアーチ少々といった、

若干複雑でとても珍しい教会です。

 


サンタントーニオ・ダ・パードヴァ聖堂

この聖アントニオ聖堂の周辺には長いアーケードがあります。

 

…この写真の手前、

左右の薄暗い建物の一階部分が噂のアーケードなのですが、

写真が下手過ぎて全然見えませんね。

 

実際にこのアーケードを通ると、

まるで古代ローマにタイムスリップしたかのような、

そんな雰囲気を味わえます。

 

ここにももちろん半円アーチ+柱がふんだんにデザインされています。

 


ロマネスク様式 アーケード

 

こちらの写真の方がアーケードの姿が良く確認できますね。

 

こちらは近所の中庭の写真です。

 

柱や半円のアーチが綺麗に残っています。

 

クラーゲンフルトには、

ロマネスク様式のアーケードが結構頻繁に見受けられます。

 

太陽の光が直接当たりにくいこのアーケード、

真夏の休憩スポットにぴったりです。

 


ロマネスク様式の代表作

 

さて、ロマネスク様式の作品にはどのようなものがあるか見てみたいと思います。

 

ロマネスク様式は教会や修道院のデザインと言われているので、

ここでご紹介するのは主に教会になります。

 

  • ピサ大聖堂(ピサ、イタリア)
  • サント・マドレーヌ大聖堂(ヴェズレー、フランス)
  • カンタベリー大聖堂(カンタベリー、イングランド)
  • グルク大聖堂(グルク、オーストリア)
  • 聖イジー聖堂(プラハ、チェコ)

他にもたくさんの建築物(教会と修道院)がヨーロッパ中にあるのですが、

有名な物と個人的に馴染み深いものだけ並べました。

ピサの斜塔もロマネスク様式なんですよ。

 

アンティーク様式の記事は大変でした

 

今回で一応区切りをつけることにしましたアンティーク様式についての記事ですが、

歴史に疎い私としては想像以上に大変でした。

 

多分間違っている部分もあると思うので、

そこは追々修正していけたらなと思います。

 

写真が全くない記事もあるので、

これからカメラ片手にアンティークショップや教会巡りでもして、

写真も追々追加していけたらなと思っています。

(写真撮っても怒られないところを探さなくては。。)

 

最後(仮)の記事がロマネスク様式という、

なかなかハードルの高いスタイルでしたが、

新たな発見もたくさんあって面白かったです。

(知らずに訪れていた場所が結構ロマネスクでした。)

 

アンティーク様式の記事は最後(仮)ですが、

今後も色々なブログを書いていきたいと思うので引き続きよろしくお願いいたします。

 

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