アンティーク様式の総まとめ

アンティーク様式をまとめます

 

これまで18種類のアンティーク様式について、

それぞれブログでご紹介してきました。

 

年代も国もバラバラなので、

時系列で見てみるとどんな流れになるのか、

詳しく知りたい方も多いかなと思います。

 

(私が一番知りたかったりします。)

 

ですので、せっかくの機会、

ここで一度アンティーク様式の国別・年代別一覧を作ってみたいと思います。

 

是非参考にしてみてください。

 

国別・年代別の一覧

 

まずは国別・年代別の一覧表を作成しました。

 

記事が作成されている様式は、

それぞれリンクを付けたので、

詳細はそちらで確認してください。

 

ドイツ・オーストリア フランス イギリス
1020 - 1250 ロマネスク様式 1000 - 1200 ロマネスク様式 1066 - 1170 ロマネスク様式
1220 - 1520 ゴシック様式 1140 - 1500 ゴシック様式 1170 - 1550 ゴシック様式
1520 - 1650 ルネサンス様式 1490 - 1589 ルネサンス様式 1550 - 1650 ルネサンス様式
1620 - 1770 バロック様式 1589 - 1643 ルイ13世様式    
1730 - 1770 ロココ様式  1643 - 1715 ルイ14世様式  1702 - 1714 クィーン・アン様式
1714 - 1727 前期ジョージアン様式
1715 - 1723 レジェンス様式 1720 - 1770 中期ジョージアン様式
1735 - 1750 ルイ15世様式 1770 - 1811  後期ジョージアン様式 
1760 - 1790 ツォフシュティル様式 1750 - 1792 ルイ16世様式
1770 - 1790 ヨセフィニッシュ様式 1792 - 1804 ディレクトワール様式 1790 -1830   リージェンシー様式  
1805 - 1815 エンパイア様式 1804 - 1815 エンパイア様式
1815 - 1848 ビーダーマイヤー様式  1815 - 1830 レストレーション様式
1830 - 1852 ルイ・フィリップ様式 1830 - 1850 前期ビクトリア様式
1850 - 1910 ヒストリスムス様式 1852 - 1870 セカンドエンパイア様式 1850 - 1875 後期ビクトリア様式
1896 - 1920 ユーゲントシュテル様式 1895 - 1920 アール・ヌーヴォー様式 1870 - 1920 アーツ・アンド・クラフツ運動
1920 - 1940 アール・デコ様式 1920 - 1940 アール・デコ様式    

 

上記の表にイタリアがないのですが…

イタリアは街ごとの独自性があるので、

この表に入れるのが難しいのです。

 

フィレンツェのようにルネサンスで止まった街なんかもあるので、

イタリアだけはいつか別記出来たらいいなと思っています。

 

各様式の特徴を簡潔に

 

続きまして、

各様式の特徴を簡潔にまとめたいと思います。

 

ここでも年代が入り組んでくるので、

分かりにくくならないためにも国別に紹介していきたいと思います。

 

ドイツ・オーストリア

ロマネスク様式 半円アーチ+柱、丸くて広くて古代の雰囲気あり
ゴシック様式  とげとげ、鮮やか、とりあえずでかい
ルネサンス様式 古代ローマやギリシャのデザイン、何となく茶色っぽい
バロック様式 くねくね、繊細、金色、繊細、シンメトリー
ロココ様式 くねくね、繊細、白とパステルカラー、繊細、繊細、アシンメトリー
ツォフシュティル様式 新古典主義
ヨセフィニッシュ様式 レア、逆四角錐や逆円錐の脚、寄木細工、てかてか
エンパイア様式 ナポレオン、イニシャル、エジプト、古代のモチーフ、目がちかちかする色使い
ビーダーマイヤー様式 つるんとしている、黄色っぽい色味、てかてか、シンプル
ヒストリスムス様式 ネオ・ロマネスク、ネオ・ゴシック、ネオ・ルネサンス、ネオ・バロック、ネオ・ロココ、ネオ
ユーゲントシュテル様式 植物のモチーフ、曲線、ちょっと幾何学模様あり
アール・デコ様式 直線、シンメトリー、幾何学模様、シンプル

フランス

ロマネスク様式 半円アーチ+柱、丸くて広くて古代の雰囲気あり
ゴシック様式  とげとげ、鮮やか、とりあえずでかい
ルネサンス様式 古代ローマやギリシャのデザイン、何となく茶色っぽい
ルイ13世様式 ルネサンスとバロックを足して2で割った感じ
ルイ14世様式 バロックと同じ、くねくね、繊細、金色、繊細、シンメトリー
レジェンス様式 バロックからロココへの移行期間
ルイ15世様式 ロココと同じ、くねくね、繊細、白とパステルカラー、繊細、繊細、アシンメトリー
ルイ16世様式 新古典主義、真っすぐ、幾何学的、シンメトリー、古代のモチーフ
ディレクトワール様式 ルイ16世様式からエンパイア様式への移行期間、真っすぐ
エンパイア様式 ナポレオン、イニシャル、エジプト、古代のモチーフ、目がちかちかする色使い
レストレーション様式 だんだん落ち着いた雰囲気になってくる
ルイ・フィリップ様式 シンプル、いい木材、装飾が曲線的でフランスらしい
セカンドエンパイア様式 ネオ・ルネサンス、ネオ・バロック、ネオ・ロココ、ネオネオ…
アール・ヌーヴォー様式 植物のモチーフ、曲線的、異素材、アシンメトリー、手作り、高額
アール・デコ様式 直線、シンメトリー、幾何学模様、シンプル

イギリス

ロマネスク様式 半円アーチ+柱、丸くて広くて古代の雰囲気あり
ゴシック様式  とげとげ、鮮やか、とりあえずでかい
ルネサンス様式 古代ローマやギリシャのデザイン、何となく茶色っぽい
クィーン・アン様式 バロックから装飾を全部剥いだ感じ、猫脚
前期ジョージアン様式 バロックにルネサンスの古典主義を足して、ちょっとバロック要素多めにする
中期ジョージアン様式 イングリッシュ・ロココ、ロココより色使いはバロックっぽい
後期ジョージアン様式 新古典主義、真っすぐ、シンメトリー
リージェンシー様式 新古典主義、古代のモチーフ、真っすぐ、シンメトリー
前期ビクトリア様式 ネオ・ゴシック、ネオ・ロココ、くねくね、埃キャッチャー
後期ビクトリア様式 ネオ・ゴシック、ネオ・ロココ、くねくね、埃キャッチャー、大量生産
アーツ・アンド・クラフツ運動 植物のモチーフ、アンチ大量生産

 

ざっっっくりまとめるとこんな感じです。

 

国別にしてしまったので、

ほとんどコピペみたいになっている部分もありますが、

ヨーロッパの中なので、

似ている雰囲気って出てしまうんじゃないかな…?

 

と言うことにして。

 

家具を横に並べて見比べてみるとわからなくもない表現かと思います。

 

あくまでも上記は参考までに。

 

紹介していないものはいつか…

 

まとめたかったこのアンティーク様式を、

ついにまとめた達成感で、

もう他のことに目を向ける余裕がありません。

 

イタリアのアンティークとか、

単独記事を書いていない様式とか、

いつか書きたいと思っているんですけどね。

 

いつか。

 

いったんこれで終了で、

また時期を見てご紹介していきたいと思います。