アール・ヌーヴォーのアームチェアの商品紹介
商品紹介ブログの第二弾です。
今回はアール・ヌーヴォーのアームチェアをご紹介したいと思います。
残念ながら今手もとには2脚しかないのですが、
何故そんな中でもご紹介するのかと言うと、
見た目華やかで人気が高い商品だからです。
アール・ヌーヴォーそのものがとても人気の高いアンティーク様式なのですが、
家具の中ではアームチェアが断トツ人気です。
ウィーンスタイルのアール・ヌーヴォー
当店で主に取り扱いしているアール・ヌーヴォーの椅子は、
フレンチ・アール・ヌーヴォーと言うよりは、
ウィーン工房スタイルのアール・ヌーヴォーです。
なのでアール・ヌーヴォーと言うよりもユーゲントシュテルと言った方が正しいかもしれません。
このウィーンスタイルのアール・ヌーヴォーのアームチェアについては、
後で写真付きで詳しく説明するとして…
アール・ヌーヴォーの家具というものは、
基本的には見た目が華奢でくねくねしています。
ところがウィーンスタイルのアール・ヌーヴォーの家具は、
ややアール・デコの雰囲気を持つ、
若干幾何学っぽいデザインのものが多くあります。
では実際に当店の商品を参考にいくつかご紹介したいと思います。
当店のアール・ヌーヴォーのアームチェアたち

まずは説明よりも写真を見ていきたいと思うのですが、
最初の写真、
こちらは現在でも当店で取り扱いしているアームチェアです。
このアームチェアのように、
座面が半円形で肘掛けから背もたれにかけて、
座面に沿って木材をカーブさせたスタイル、
これがウィーンのアール・ヌーヴォーで見られる形です。
アール・ヌーヴォーのイメージよりも、
若干直線が多く用いられているのがわかるかと思います。

次の写真、
このアームチェアは最初のアームチェアと比べ、
背もたれ部分もレザーで覆われていて、
更に座面のクッションが深いので、
より座り心地の良いデザインになっています。
(ちょっと(?)重いんですけど…)
2つの写真を見るとよくわかるのですが、
後ろ脚が若干外向きに沿っています。
これもアール・ヌーヴォーのアームチェアの特徴の一つです。

3つ目は残念ながらもう完売してしまったアームチェアです。
黒く塗装された木材に、
朱色のレザーが映えたとてもモダンなデザインです。
背もたれ部分の装飾がとても美しく、
アール・ヌーヴォーらしい繊細さがありました。
やっぱり若干アール・デコの様な雰囲気があったので、
アール・デコの書斎机と相性ピッタリなアームチェアでした。

4つ目はとてもシックな印象のアームチェアです。
ここまで見た目がよく似たタイプのアームチェアをご紹介しましたが、
色使いだけでなく、
細部の装飾の違いでも印象が全然違うのがわかるかと思います。
これらのスタイルは、
ウィーン工房のオットー・ワグナーやヨーゼフ・ホフマンなど、
彼らの影響を強く受けているものだと思われます。
以前ワグナーやホフマンの椅子もあったのですが、
即完売してしまいました。
(写真撮っとけば良かった…)

最後の5つ目はこれまでとはちょっと印象が異なります。
上の4つのアームチェアに比べると曲線部分が多く、
全体的にも小さめのサイズです。
色使いも明るめの印象だったので、
どちらかと言うと女性向けのアームチェアでした。
明るめな木材の色から、
ビーダーマイヤー様式のインテリアと相性が良かったです。
通常送付不可のため基本店舗販売限定
アール・ヌーヴォーのアームチェアたちはいかがでしたでしょうか。
アール・ヌーヴォーなのに案外シンプルで、
現代の家具とも合わせやすいデザインが多かったかなと思います。
座り心地もかなりいいんですよ。
残念ながらサイズが結構大きいので、
小包で送付することが出来ません。
(コンテナ輸送ならいけますが…料金が…)
是非店舗で実物を確認してみてくださいね!