今回は思考を変えて観光ブログ
いつもは主に新商品をご紹介しているこのブログですが、
あまり新商品のないこの季節、
せっかくなのでオーストリア近辺のご紹介でもしようかなと思います。
商品紹介も楽じゃないのです…
今回は、お店からそんなに離れていない場所へ観光してきました。
当店は、
オーストリアの南部、ケルンテン州のクラーゲンフルトという街にあります。
飛行機での旅行にはかなり不便な場所にあるのですが、
イタリアやスロベニアと近く、
ヨーロッパの中では比較的色々な国の通り道になっている地域です。
クラーゲンフルトのご紹介を…
と思いましたが、
湖か当店のPRになってしまうので、
今はやめておきます。
今回はアンティークショップらしく、
歴史的建造物のご紹介を兼ねて、
Gurk(グルク)の観光ブログを書きたいと思います。
ケルンテン州グルク
オーストリアのケルンテン州のグルク、
こんなこと言われてもどこなんだかさっぱりわからない方が多いと思います。
そんなわけでざっくりとグルクの説明からしていきたいと思います。
まずはグルクという街があるケルンテン州について。
当店のあるクラーゲンフルトが州都のケルンテン州は、
オーストリアで最も南に位置した州です。
オーストリアの南に接する国と言えばイタリアなので、
イタリアの文化、主に食文化がかなり浸透している地域です。
また、東アルプス山脈があり、
オーストリアの最高峰の山、グロスグロックナー山があります。
他にも森林や湖などが多くあり、
自然豊かで、観光地として人気があります。
そんなケルンテン州にある小さな街、グルクですが、
州都のクラーゲンフルトからは車で約30分で公共交通機関では1時間、
首都ウィーンからは車で約3時間半で公共交通機関では約5時間と、
車がないとかなり行きにくい場所となっています。
人口は約1300人、面積は39.65平方キロメートルで、
面積だけ見ると鎌倉市とほぼ同じです。
小ぢんまりとした印象の可愛らしい街で、
古き良きアルプスの街並みを見ることが出来ます。
グルクのおすすめ
小さいグルクの観光名所
そんな小さな街、グルクですが、
観光名所が一つ存在します。
グルク大聖堂がその観光名所です。
このグルク大聖堂はかなり重要な大聖堂で、
ケルンテン州の中心の教会であるとともに、
ロマネスク様式の建築を見ることが出来る貴重な場所でもあります。
私は無宗教なので教会に特別な縁はありません。
ですが、結構な教会好きで、
ヨーロッパ旅行に行ったら必ずどこかしらの教会に立ち寄ります。
なぜそんなに教会にこだわるのかというと、
古くて豪華な建築物が好きなのです!
お城とか宮殿でもいいのですが、
そこまでいくと豪華すぎて広すぎて疲れてしまうので、
教会が一番適度なのです。
そんな私がどうしても行きたかったグルク大聖堂をご紹介したいと思います。
グルク大聖堂

グルク大聖堂、
この観光ブログを書くこと自体想定外だったので、
全体の写真を撮っていませんでした…
大聖堂の教会の部分の写真です。
本当はこの右側に、
中庭に加えて修道院やら墓地やら何やら…
たくさん広がっているのですが、
一番外壁の古そうな建物の写真しかありません。
この写真の建物の下の部分、
古そうですよね。
こちらの建物は12世紀のものらしいのです。
900年も経っているんですね。
それだけでどうしてだろう、
胸がムズムズしてくるのです。

入り口は物凄く地味です。
看板も見えないくらい小さい…
しかも一番目の写真が正門ではなく、
なぜか中庭の方から入っていきます。
ちなみに写真で言うと、
この入り口の右側の方に最初の写真の建物があります。
左側には特に何もなく、
壁がずっと続いています。
でもこの入り口もなんだか古くて素敵な感じ…
入り口とは気付かずに写真を撮ってました。


さてこちらが大聖堂内の祭壇です。
金ぴかです。
こちらの祭壇はロマネスクではなく、
バロック様式なんだそうです。
この豪華さはそんな感じがしますね。
祭壇以外にも、
恐らく内部の装飾品はロマネスク以降に作られたものが多いように感じました。
何せキラキラしててゴージャスなんです。
しかも修復もすごく丁寧で、
最近作られたものなんじゃなかろうかと思えるほど綺麗です。
なので、
大聖堂のメイン部分だけを見ると、
本当にこの大聖堂ロマネスク様式なのか…?
という疑問が湧きあがってきます。


しかし、
やっぱり残っています、ロマネスク。
祭壇のあるメインの部分の後ろ側、
一番最初の外側から見た写真の古い建物部分、
そこにロマネスク様式が残っていました!
このステンドグラスの下の扉が、
昔の入り口だった場所の様です。
(写真はピンボケしてしまいましたが、本当に綺麗なステンドグラスです。)
祭壇へと続く扉の周りのアーチ、
大理石で出来ていましたが、
900年の時を経てもなお美しい彫刻が感動的でした。
このロマネスク様式の空間には今は何もないのですが、
ステンドグラスとアーチの扉の両サイドには、
壁画なんかもあります。
ルネサンス以前の絵画なので、
人の絵がかくかくしていて、
中世ヨーロッパを彷彿させます。


ちなみに…
こちらの大聖堂は地下もあります。
この地下にも小さな祭壇があり、
どうやらお祈り出来るようなのです。
この隠れた教会のようなひっそりした感じが、
秘密基地の様でドキドキしてしまいます。
最後の写真はただの窓なんですけれども、
この手の届かない窓も…
中世の秘められた何かが見え隠れしているようなしていないような…
そんなロマンチックな妄想でくらくらしてしまいます。
大聖堂以外…
グルク大聖堂は結構小さい聖堂です。
ミラノやらシュテファンやらと比べてしまうと、
本当にすぐ見学し終わってしまいます。
大聖堂以外の観光名所はというと…
特にありません。
大聖堂近くのレストランで、
地元料理を楽しみながらのんびりするのがおすすめです。
(新鮮な川魚が食べられますよ。)
一日観光は正直やることなくてきついです。
3時間くらいで観光できてしまいます。
今後も色々紹介していきたいと思います
古い建物がマニアの域で好きなことが、
文章にしてみて初めて気が付きました。
教会を見ると鼻息が荒くなるのはそのせいだったのかと実感できました。
この観光ブログ、
需要はないかもしれませんが、
あえてアンティークショップのウェブサイトに載せ続けていきたいと思います。
通常では到底手に入らないような、
貴重なアンティークが教会や宮殿などにはごろごろありますので、
素敵なアンティークをたくさん紹介出来たらなと思います。
ちなみに、
ヨーロッパの古い建築物だけではなく、
日本やアジアの古い建築物も大好物なので、
旅行に行ったら行ってみたいなと思います。